MESSAGE 学園長からのメッセージ

「桜美林」学園 ―名称の由来―

桜美林学園
学園長 柳原鐵太郎

桜美林学園は、キリスト教精神に基づく国際人を育成することが目標ですが、その名称の由来を紹介することが、基本的な教育姿勢を明らかにする一助になるでしょう。

創立者清水安三は、この「桜美林」という名称を、ある言葉からもじって語呂合わせをしたようです。

昔フランスにJohn Frederic Oberlin(1740−1826)という人がいました。ストラースブール大学の神学部出身の牧師さんでした。卒業後、アルザスのヴォージュ山脈にある寒村バン・ド・ラ・ロッシュ(約400戸)に、60年近く牧師として過ごし、まだ一般平民の教育がなされていない時代、ペスタロッチやフレーベルよりも早く、幼児教育、児童教育に尽くした人です。

バン・ド・ラ・ロッシュは、村人の一年分の食糧をまかなう生産量のない地域でしたから、教育事業と共に、生産を増加するために、産業指導もしなければなりませんでした。衛生の遅れた地域で、衛生指導もしなくてはなりませんでした。要するに、精神的指導も、経済上の指導も、生活上の指導も、全てしました。と同時に、これは大切なことですが、オベリンの目は、世界をも見ていました。アメリカの独立、そして建国のことも、フランス革命の思想面にも、目を向けました。オベリンは、一生、この寒村から離れることなく、この寒村のために尽くしました。

アメリカのシパードという牧師が、オベリンの死後6年目、オハイオで、1832年に男女共学と奴隷解放を掲げて、青少年の教育を始めました。そしてオベリンの名を学校の名前としました。清水安三、郁子夫妻は、アメリカのオハイオ、オベリン大学創立90周年頃にオベリン大学で過ごしたわけです。

夫妻は、日本で学校を始める時に、オベリンの名前を付けると共に、その精神をも引き継いだと思われます。沢山の桜が美しい所でした。

桜美林学園の校章の最初のローマ字つづりは、「Oberlin」でした。

桜美林学園理事長  佐藤 東洋士
John Frederic Oberlin
(1740-1826)