トピックス

桜美林学園創立80周年を迎えるに当たって

2026年05月20日
学園
お知らせ

大槻達也 理事長

桜美林学園は5月29日に創立80周年を迎えます。
創設者の清水安三先生は、1921年に中国北京で崇貞学園を開設されましたが、1946年、終戦によって日本に引き揚げ、徒手空拳の状態からわずか2か月ほどで、東京町田の地に桜美林学園を創設されました。以来、多くの関係者の尽力によって、幼稚園、中学校、高等学校、7学群から成る大学、大学院、日本言語文化学院 (留学生別科)を擁し、約1万3千人が学ぶ総合学園に発展しています。桜美林学園は、「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を建学の精神とし、「学而事人」(学んだことを人々や社会のために役立てる)をスクールモットーに掲げ、これまでに約12万人の有為な人材を輩出してきました。オベリンナーと呼ばれる桜美林の卒業生たちは、各界で活躍し、その対人力、行動力、独創性が高い評価を得ています。
 
しかしながら、教育界は、先の見通しの利かない混迷の時代にあって、少子化という困難な課題に直面しています。そのような中、桜美林が将来にわたって選ばれ続ける存在であるためには、学習者優先の視点に立って、教育・研究・社会貢献の不断の改善に努めていくことが求められています。また、それを可能とする財務基盤の確立も急務です。特に、町田キャンパスでは築年数の古い校舎の更新が喫緊の課題となっており、その財源については借入に頼らない寄付金、運用益等から充当していくことが必要です。このため、すべての設置校を対象に、在学者は元より次代の入学者、さらには教職員のための環境整備を図るべく、今年度から10年にわたり「NEXT桜美林募金」事業を実施することといたしました。

販売用の著書を背負い国内を行脚する清水安三

戦前の崇貞学園、戦後の桜美林学園の発展を支えたのは多くの関係者から寄せられた浄財でした。安三先生は、国の内外に行脚して寄付を募り、著書を販売して財源の一部とされました。先生は、募金について、70年前の『復活の丘』第13号(昭和31年9月1日)に次のように記されています。
「楽しい楽しい教育を行わんためには、苦しい苦しい募金をせにやならぬ。
友に顔をしかめられ、軽蔑せられ、門前払いを食らい、面皮を百枚張りにし靴の裏皮を擦りへらさなければ、到底、桜美林学園を完成することは能(で)きない。」
 
このような苦労の上に先人たちが築いてきた桜美林学園の良き伝統を継承・発展させ、社会の負託に応えることは、現在の役員、教職員の崇高な使命です。そのような自覚に立って、在学生、その保護者、卒業生、地域や社会の皆様など全てのステークホルダーとの良好な関係を築き、明日に向かって着実に歩みを進めていきたいと思います。
2026年5月

学校法人桜美林学園 理事長
大槻 達也