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新会長あいさつ・新役員紹介

同窓会事務局
報告
2020年06月15日
2020年桜美林学園同窓会総会で会長に選任いただきました山本美浩です。新型コロナウイルスに罹患された皆さま、生活に影響を受けられている皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。今年の総会は安全面を考慮して、同窓会ウェブサイトへの掲載という形をとらせていただきました。世界中で活躍される同窓生の皆さまにご挨拶申し上げます。

昔、中国の孟子が〈四端〉(惻隠・羞悪・辞譲・是非)という教えを説きました。仁・義・礼・智の四つが人間の最も尊ぶべきモラルであると。その後、漢の武帝時代に董仲舒という人が、もう一つ“信”という字を加え、〈五常〉こそが人間にとって大事なものであるとしたそうです。
ところが、学園創立者の清水安三先生は、まだ足りない。もう一つ“望”という字を加えて、仁・義・礼・智・信・望。望みを加えて〈六倫〉。これが人間にとって最も大事なモラルであると教えられました。希望という徳目は、あらゆる道徳よりも大事で、たとえ仁の情に欠け、義を行う意思が弱くても、希望にさえ燃えていれば、取り柄があり、道は開け、何とかなるものだと。
清水安三先生の座右の銘である「希望(のぞみ)を失わず」という聖書の言葉に通じるものがあります。同窓会顧問で、清水安三先生の研究第一人者でもある小林茂先生からお伺いした教えです。

世界的な環境破壊、気候変動による自然災害、疫病の発生、自国ファースト主義、反グローバリズムが台頭する現在こそ、創立者清水安三先生の“希望(のぞみ)を失わず”という精神を受け継ぎ、学園理事長佐藤東洋士先生のメッセージにもある、「価値観、文化、言葉の違う世界の中にあっても、さまざまなコミュニケーションスキルを身につけ、対応できる人材」である桜美林学園の学生、同窓生が、世界中で必要とされているのではないでしょうか。

桜美林学園同窓会は、“学而事人”の精神の元、会員相互の親睦を図ると共に、母校の発展に寄与することを目的としています。同窓生数は今年3月で11万人を超えました。諸先輩方が築かれた60余年の歴史を大切にしながら、今年度の同窓会は、学園設置各校にとどまらず、職域、地域等を網羅した連合同窓会を目指します。そのために、組織の法人化、大学校友会との連携強化、中学校・高等学校同窓会設立といった、時代の変化と共に変革が必要な事案をスピード感をもって検討し、学園と同窓生に今まで以上に寄り添える同窓会として活動していこうと考えております。
同窓生の皆さまには、是非とも学園、同窓会、校友会が主催する各種イベントにご参加いただき、オールオべリンとして学園を更に盛り上げていきましょう。末筆ではありますが、同窓生皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。



第13代会長 山本美浩(1986年度 大学中文科卒)
 

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