“学而事人の精神”学んだことを人々や社会のために役立てる。
建学以来受け継がれる桜美林のモットー#17
賛美歌で始まる寮の朝。礼拝での安三先生のお話。ギターを持って復活の丘に行き、仲間と歌って過ごす時間……そんなアットホームな桜美林の雰囲気が、私はとても好きでした。在学中にフォークシンガーとしてデビューしましたので、重圧や人間関係に苦しむこともありました。そんなとき、変わらぬ態度で支えてくれた桜美林の友人たちは、今でも家族のような絆でつながる宝です。 現在はゴスペルシンガーとして、歌を通じて多くの方と神様の恵みを分かち合わせていただいております。私にとって賛美歌は励ましであり、祈りそのもの。特に古い歌は、歌詞が心に深く届くように感じられ、桜美林の頃から歌い続けているものもあります。当時は今ほど信仰を持っておらず、振り返ってみれば、20代も今のような心で歌えていたらもっと気持ちがラクになれたでしょう。それでも桜美林で賛美歌やキリスト教の精神に触れたことは、知らず知らずのうちに人生の糧となり、信仰への導きとなっていました。桜美林にはクリスチャンではない学生や卒業生も多くいらっしゃると思いますが、信仰にこだわるのではなくそこにある教えや精神をいつも胸に抱き、人生を歩んでいただけたらと思います。
(所属・肩書は2020年度取材時点のものです)