MESSAGE 理事長からのメッセージ

桜美林学園は1946年に開学し、現在の町田キャンパスを中心にその歴史を築いてきました。今では幼稚園、中学校、高等学校、大学、大学院に約10,000人の園児、生徒、学生が学ぶ学園に発展しています。しかし学園のルーツは92年前の中国北京にまで遡ります。

学園の創立者である清水安三は、1917年にキリスト教の宣教師として中国に派遣され、当時、中国北方を襲った飢饉により、行き場を失った子どもたちの為に施設を作り運営を始めました。その経験から中国の子どもたちや女性たちが、技術とともに教養を身につけることのできる学校として1921年に「崇貞学園」を設立したのです。崇貞学園は順調に発展したのですが、敗戦により中国北京政府の管轄下に置かれ、清水は帰国を余儀なくされました。

しかし、帰国後、「崇貞学園」の延長として日本で学校を復興させたいと考え、現在の町田キャンパスがある場所で、母校であるアメリカのオベリン・カレッジから名を取り、桜美林学園を設立したのです。桜美林学園が開学当初より、「キリスト教精神に基づく国際的人材の育成」を建学の理念としているのには、このような歴史にも起因しています。

1990年代初めの日本のバブル経済崩壊後、バブルの盛衰は世界に様々な形で飛び火し、2008年後半に起きたリーマンショックにより世界経済は重大な危機を迎え、多少明るさが見えてはきましたが、今だにその傷が癒えていない状況です。桜美林学園では、このような変化の厳しい社会世界情勢だからこそ、価値観、文化、言葉の違う世界の中にあっても、様々なコミュニケーションスキルを身につけ、対応できる人材の育成を目指します。また幅広い知識や教養を身につけるだけでなく、自分の価値観のみを中心とするのではなく、他者の立場にも立って物事を判断できる能力を養う教育を大切にします。

そして何よりも大切にしていることは、どのような状況の中にあっても、希望を失うことのない精神の育成です。聖書には「見よ、私はあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守る。」(創世記28:15)と書かれています。創立者清水がそうであったように、迷う時も悩みの時も、希望を失うことなく神の御守りを信じ、雄々しく歩み続けさせていただけることを願いつつ、これからも教育活動を展開していきます。

桜美林学園理事長  佐藤 東洋士

桜美林学園
理事長・学園長
佐藤東洋士