活躍する同窓生

石川 祐司さん

大学 リベラルアーツ学群 2017年度卒業
アメリカ陸軍隊員


現在のお仕事内容


 アメリカ陸軍隊員として世界中を回り、貧困や紛争地域及び自然災害の人命救助の任務に携わっております。また必要に応じてアメリカ陸軍レンジャーとして、国際テロ組織との戦争を引っ張り、国家のリーダーとして仲間を誘導し勝利に導きます。自分の身はもちろん、無事全隊員が怪我そして命を落とさないため、徹底したトレーニングと勉強を毎日行い仕事に励んでいます。

トレーニング内容は戦争に生き残るための筋トレ、総合格闘技演習と銃法で個人技術を磨きます。その後各部隊に別れ、部隊チームによる作戦会議、フォーメーション演習をしながら武器管理、基地防衛と応急処置対策をして任務のための準備を整えています。日々の細かい準備そしてトレーニング内容で戦争で負けるか、災害でどれくらいの人を救えるかという結果に繋がります。自分の日々の行動、体調管理や危機感が仲間の安全と国家の安全であるので緊張感を持って生きています。

 犯罪やテロ組織に入る方は、戦争や紛争を起こして自分の存在価値や価値観を暴力や殺人で証明する方法しか得られない方が大半であり、居場所を失いまたテロの攻撃により、人格を奪われ教育を受ける場を失う原因がある。

 従軍チャプレンからキリスト教の洗練を受けました。キリスト教の信仰を大切にしながらも、国際テロ組織と戦うことは彼らに正しい知識を与えることでもあります。また善意ある傾聴者として世界中を渡り歩いてます。責任ある任務を与えられたからこそ、彼ら彼女たちに適切な教育を与えたいと自負してます。また紛争に巻き込まれ心に深い傷を負った方のサポートと傾聴をしてます。傾聴した上で適切なケアと、彼ら彼女らの将来を育成できる教育を与えることが私の任務であり、責任でもあります。

自分は日本で生まれ育ちましたので、アメリカと日本の防衛に携わる立場ではあります。ですが世界中には国家が崩れている地域及び、紛争から復興を成し遂げている国がありますのでそうした環境を支援する優先が必要となります。2023年度から始まるイラク長期遠征の任務に加え、今後様々な任務をこなしながら米陸軍レンジャーとして国際テロリズムと戦います。そして日本に正式に帰国した際には、日本の米陸軍基地で母国である日本を自衛できるような誇り高き隊員として立ち振る舞いができればと存じます。

 

桜美林での思い出


大学4年間は今ある目標を叶えるための準備期間でした。国際協力を専攻し、世界中で起きている紛争、社会問題やテロ組織について研究していました。様々な教授の下で講義を受講し、今ある社会問題に立ち向かう新しい防衛法や護身術はないかと毎日考えていました。そこで新渡戸稲造が著名された「武士道」に感銘を受け、日本の伝統ある武道と静かな攻撃力を持った教育法を参考に新しい教育法と自身の武術を発掘しようという意図で「拳空道」を追求していきました。

国際協力の研究と「拳空道」追求の一環としてフルコンタクト空手の稽古を通して、自分の武道の実践性を証明していきまいた。ゼミ研究と国際協力フィールドワークの講義の課題のひとつである外国にルーツを持つ子への教育サポートをして「傾聴」の大切さと日本の教育改善に必要な要素を探していました。また大学内で「桜美林大学フルコンタクト空手道クラブ」を立ち上げ、在学している留学生や大学近所にあるスカイ保育園の園児たちと日本武道を通して、異文化や他者への思いやりを学ぶ教室を3年間運営していきました。さらにプロ格闘家になり、全米空手道選手権大会を制覇し、2度の世界大会を経験しキックボクシングと総合格闘技の試合に出場し結果を出しながら教員とアメリカ陸軍隊員としての準備をした文武両道を極めた濃い4年間を送ることができました。

 

同窓生へのメッセージ

大学での4年間の経験と知識は一生の宝です。是非文武両道を目指して取り組んでください。自分が心から楽しめる専門分野と積極的に取り組めるスポーツや行事を見つけて大学生活を豊かにしていきましょう。卒業しても大学でやってきたことが充分に活かされ、それぞれの新しい道を築くことができます。その中で日々の勉強と人との出会いが自分自身を高めてくれます。そしてお世話になった方々の感謝を忘れず、学んだことを他者のために尽くせるような人生を歩んでください。桜美林大学の企業の理念である「学而事人」を貫いてください。

(2022.12.20)

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