活躍する同窓生

小田 惠娜さん

高等学校 1970年度卒業
ソプラノ歌手

現在のお仕事内容

台湾出身の私は、歌を通して、日本と台湾の架け橋になりたいという夢があり、東日本大震災が起きた2011年より4回の日台親善コンサートを開きました。私が企画と主唱を務め、日台の出演者が地元の川崎と福島浪江町で、オペラ及び世界、日本、台湾の名曲を披露し、収益金を義援金とさせていただき、被災地でもボランディアをする機会に恵まれました。
クリスチャンの私は、神と人の架け橋になるという願望もあり、先だって私の所属する教会で、「わが讃美、心のかけ橋」のタイトルで宗教曲のソロコンサートを開きました。コーラスの指導にも携わり、病院や高齢者施設に歌声を届けることは大きな喜びです。

桜美林での思い出

中学2年のとき来日し、満開の桜の向こうに、白雪を被った富士が望める桜美林に入学しました。元軍の兵舎だった建物の1階の教室で勉学に勤しみ、2階の宿舎で寝起きをしました。清水安三先生は台湾から来た学生ということで、特に目を掛けて下さり、ロータリークラブのイベントにお連れ下さった思い出があります。長い休みで帰国できない私を、先生やクラスメートが家に招いて下さり、食堂のおばさんも欠かさず食事を作って下さいました。南国生まれの私には蛇口の水が凍る日本の寒さは堪えましたが、皆さんの温かさに包まれて、楽しい学園生活を過ごすことができました。

同窓生へのメッセージ

中学、高校のクラスメートは、私のオペラ公演やコンサートには応援に駆け付けて下さり、今も昔と変わらないお付き合いが続いています。先日高校の同窓会に出席し、普段お会いできない懐かしい先生方と同級生に再会し、ご一緒に校歌を高らかに歌い、嬉しいひと時でした。昔復活の丘のチャペルで礼拝を守ったことが思い出されますが、今は立派なパイプオルガンのある荊冠堂で礼拝を捧げているとお聞きしました。目下の夢は同窓会の皆さんに囲まれて、桜美林のチャペルで歌の讃美ができればと願っています。

(2017.06.29)

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