“世界に羽ばたく人を育てる”異なる背景を持つ人々とともに生きるために。
広い視野と豊かな感性を育む桜美林
#105

桜美林での出会いと教えの数々が今の私を育ててくれた

#105

広島原爆 語り部 近藤紘子さん

1962年度 桜美林高等学校卒業

桜美林高校には数多くの素晴らしい出会いがありました。寮生活、クラブ活動ESS (English Speaking Society)、音楽部(聖歌隊)、放送部などを通して出会った、同級生、下級生、上級生、先生方との出会いはすべて大切な宝物です。特に印象に残っているのは、米軍基地から来てくださっていた先生方です。ご自宅に訪問させていただき、ご家族との交わりを通して、文化やマナーの違いを肌で感じることができました。卒業後、私はアメリカへ留学、その後は牧師の妻として教会に関わり、今では広島原爆被爆者の一人として国内外で語り部として講演を行っています。

私が被爆したのは1歳にも満たないころでしたので、被爆体験など語ることはできないと思っていました。しかし、桜美林高校での清水安三先生、郁子先生の教えに突き動かされ、私も出来ることをしようと語り部を志願しました。ひとりでも多くの方に被爆体験を伝え、平和の大切さを語り続けていこうと思います。100周年を迎えた桜美林学園から、数多くの世界平和に貢献できる国際人が羽ばたいていかれることを祈っています。

(所属・肩書は2021年度取材時点のものです)

一覧へ戻る