“変わらない自由な校風”多様な価値観を受け入れ、お互いを尊重する。
のびのびとした土壌が桜美林には確かにある#30
私が3期生として桜美林大学に入学した当時、大学には「これからの大学の方向性を自分たちが創るんだ」という夢が溢れていました。私も英語学を深く学べる場を創ろうと、大学の先生方はもとより短大所属の先生方の下にも足を運んで協力を求め、夏期英語学セミナーを設立したことは忘れられない思い出です。あの頃は時間があれば教授の研究室に通い、たくさんの恩師から熱心な教えを受けました。卒業後は日本大学の大学院に進むと同時に桜美林で英文科研究助手の職に就き、先輩だった佐藤東洋士先生、大越孝先生と共に新しい学びや教育を模索。他大学のようなタテ構造に縛られることなく、誰もが自由にのびのび学べる環境で研究者・教育者としての道を歩むことができたのは、こうしたかけがえのない出会いのおかげでしょう。ただ答えを教えるのではなく「一緒に見つけましょう」という姿勢は、恩師から受け継いだ教育の大切な道筋です。そして今、この姿勢は桜美林大学と北京語言大学が共同開催する英語フォーラムを通じ、国際的にも広がっています。英語が好きな人が集まり、人間交流をしながら共に学ぶ。桜美林の精神に満ちたこの活動が、この先両国の架け橋になっていくことを願っています。
(所属・肩書は2020年度取材時点のものです)