“新しい世界をリードする”オベリンナーが描く新しい時代・新しい社会 #65
腹を割って話せる友人や先生方に恵まれたこと。それが、私の大学時代の宝物です。当時の桜美林大学は小規模で互いの距離が近く、授業でディベートを盛んに行った経験なども、自然とそうした関係を育んでくれたのでしょう。そのため社会人になってからも、上司に平気で「それは違うのでは」と言ってしまう若者でした。しかし社長になった今、「逆の立場から考え、柔軟な発想を持つ」「相手の話を傾聴し、本当に言おうとしていることを捉える」という私が大学時代から身に付けた姿勢は、トップとして新人に必ず伝えていることでもあります。当社は化学品の専門商社であり、時代の先端を走る目立った企業ではありませんが、だからこそ縁の下の力持ちとして、豊かで柔軟な発想力とともに多様化する社会を支えていきたいと考えているからです。桜美林大学が学群制を始めたと新聞で知った時、面白い発想をするなあと期待が高まりました。分野にしばられず広く物事を学び、発想力とバランス感覚に長けた人材は、この時代おそらくどの企業からも求められることでしょう。桜美林大学にはこの先もぜひ世の中を支え成長させていく人材を輩出し続けてほしいです。
(所属・肩書は2021年度取材時点のものです)