プロ顔負けの機材を操り、
一瞬一瞬を写真にとらえて

学生の活動
ビジネスマネジメント学群2年 福田航平さん(左)
ビジネスマネジメント学群2年 川端優希さん(右)

ビジネスマネジメント学群2年の川端優希さんと福田航平さんの二人は、共に写真部に在籍し、切磋琢磨し合う仲間だ。2016年より学園広報室の学生カメラマンとして、さまざまなイベントの撮影に携わっている。『OBIRINER』誌面制作の一翼を担う二人に話を聞いた。

写真はいつごろから始めましたか。

川端
小学3年生のころ、父に与えられたデジタルカメラを使い、旅行先で撮り始めたのがきっかけです。

福田
母が写真を撮るのが好きだったことと、友達がミラーレス一眼で撮影していたことに影響を受けて、高校1年生のときに一眼レフのデジタルカメラで写真を始めました。

写真部に入部したきっかけと、入って良かったことは何ですか。

川端
撮影を同じ趣味とする仲間から、少しでも技術を吸収できればと思って入りました。入部前は撮ることがなかったジャンルに挑戦でき、成長を感じています。

福田
自分の高校には写真部がなかったので、大学では入りたいと思っていました。川端君をはじめ、さまざまな人と出会えて良かったです。

写真を撮るときのこだわりと得意なジャンルを教えてください。

川端
被写体の良さを引き出すため、多面的な視点を持つことです。一瞬一瞬が大事だと思うので、連写できる速度を重視し、暗所で撮影してもノイズ(ザラつき)が出にくい機種を選んでいます。動く被写体、特に乗り物の撮影が得意です。

福田
自分がカッコイイと思うものを格好良く撮ろうと思っています。航空自衛隊の戦闘機を撮るのが得意で、日本各地の航空祭で撮影しています。戦闘機の速度(約1000キロ)に追いつくスピードが必要なため、レンズにはこだわっています。また、カメラの性能だけではなく、航空機の速度に追いつく反射神経も必要なので、上半身を鍛えています。

写真を始めて、何か変わったことはありますか。

川端
心なしか、日常の風景が特別なものに感じられるようになりました。

福田
高校生のときに地元・福岡の電車内で航空機専門誌を読んでいて、大学教授の碓井武文さんに出会いました。航空マニアの碓井さんにあちこち連れて行っていただき、航空関係のことをはじめ、大人と付き合うマナーなど、いろいろなことを教わりました。

今までのベストショットを紹介してください。

川端
桜美林のスクールバスと満開の桜を一緒に収めた写真です。ベストなタイミングは一瞬なので、最高の一枚が撮影できるまで結構粘りました。

福田
『Jウィング』という、ミリタリー戦闘機専門誌の読者投稿で半年間1位をキープした写真です。高校3年生のときに航空自衛隊の飛行教導隊(仮想敵機部隊)を撮影したもので、パイロット本人から写真を提供してほしいと言われたのがうれしかったです。また、それまで写真を褒めてくれなかった碓井さんに初めて褒めていただきました。その1週間後に碓井さんが急逝されたこともあって、印象深い写真になりました。

好きな写真家や目標とする写真家はいますか。

川端
戦闘機カメラマンの徳永克彦さんです。40年近いキャリアを持ちながら、日々努力をされています。クリエイティブな写真を拝見して、いつも刺激を受けています。

福田
先ほどお話しした碓井さんです。

学内でのお気に入り撮影スポットはありますか。

川端
黎明館側の、スクールバスと桜が一緒に撮影できる場所です。

福田
サレンバーガー館と理化学館です。レンガやコンクリート打ちっ放しの壁があって、雰囲気の良い場所だと思います。

大学での撮影で心に残っているのはどんなことですか。

川端
昨年の箱根駅伝予選会のとき、選手がものすごい速さで目の前を駆け抜けたのを今でも覚えています。

福田
佐々木千隼選手です。昨秋の試合は、ほとんど球場へ撮影に行きました。ドラフト会議の発表の瞬間を撮影するなど貴重な経験をしました。

桜美林への進学理由と入学して良かったことを教えてください。

川端
航空業界に興味があり、航空系の講義があるので選びました。桜美林には同じ志を持つ仲間がたくさんいて、良い刺激になっています。

福田
当初はフライト・オペレーションコースを希望して選びました。入学以来感じているのは、やりたいことをやらせてもらえる環境だということ。各業界に特化した授業が多くて、先生との距離が近いのも良いと思います。

将来の夢を教えてください。

川端
空港のハンドリング業務に携わりたいと思っています。また、バス関連の仕事にも興味があります。

福田
交通インフラ系の仕事をしたいと考えています。

今後、どんな写真を撮りたいですか。

川端
人物写真に前々から興味があるので、そこにチャレンジしていきたいと思っています。リ・ユニオン※での撮影も勉強になりました。

福田
日本国内ではいろいろと写真を撮ったので、アメリカやヨーロッパの山にある、航空機の撮影スポットへ行ってみたいです。

※リ・ユニオン:同窓会総会後に行われる懇親会

後輩へのメッセージをお願いします。

川端
写真を通して、世の中を見る視点をちょっと変えてみるのも新鮮ですよ。

福田
桜美林は、自分が何かやりたいと思ったらチャレンジできる環境です。僕自身、学生記者募集の告知を見て、記事は書けないけれど、写真ならできる!と応募してみて、たくさんのチャンスをいただきました。いろいろとチャレンジしてみることをお薦めします。

ありがとうございました。これからもすてきな写真を撮り続けてください。

 

お二人のベストショット

福田さん撮影
ミリタリー戦闘機専門誌『Jウイング』の読者投稿で半年間1位をキープした写真

川端さん撮影
桜美林のスクールバスと満開の桜