外部評価

本学園は、本学園が取り進めている教学面での改革や施設設備の充実策を含めて、学園経営における財務的な面での健全性を第三者機関の評価を受けることにより客観的に把握するとともに、今後の学園運営における一つの重要な指標として活用していくことを目的として、格付を取得しています。

継続的に第三者機関の評価による格付の結果を広く学園外に情報公開し、本学園の直接的な関係者の方々のみならず多くの方々に本学園を具体的にご理解いただくことは、本学園が「社会に対する説明責任」を果たしていくことにも繋がると考えています。

株式会社日本格付研究所(JCR)による長期発行体格付
「A」(シングルAフラット)見通し「安定的」を維持(2021.4.15)

学校法人桜美林学園は、2009年3月以来、株式会社日本格付研究所(JCR)による格付を取得しています。このたびレビューを行い次の通り格付が維持されました。

■格付対象

発行体:学校法人桜美林学園

【据置】

対象:長期発行体格付
格付 :A
見通し :安定的

【格付事由】

  1. 1946年設立、キリスト教主義の教育による国際的人物の養成を建学の精神に掲げる学校法人。町田市にメインキャンパスを置く桜美林大学を中核とし、幼稚園、中学、高校を設置する。全設置校の在籍者数は約1万2千人。大学は、リベラルアーツ、ビジネスマネジメント(BM)、健康福祉、芸術文化、グローバル・コミュニケーションに、20年度開設の航空・マネジメント(AM)学群を加えた6学群体制。ブランド強化を目的に学群の拠点化を進めており、19年4月にBM学群が新宿キャンパス、20年4月に芸術文化学群が東京ひなたやまキャンパスに移転した。
  2. 近年、定員規模を拡大させる中で、大学の志願動向は比較的堅調である。施設費の改定効果もあり、学納金収入は増加が見込める。コロナ禍を受け、20年度の経常収支差額は赤字となる見込みだが、四谷キャンパスの売却益が下支えする。支出管理を徹底させることで、21年度以降は収支改善が図られると考えている。相次ぐ大規模投資により増加した有利子負債に対し、償還財源は確保されており、キャッシュフロー・サイクルが維持されると判断した。以上を踏まえ、格付を据え置き、見通しを安定的とした。
  3. 大学の21年度入試の総志願者数は約1万8千人と減少したが、従前に比べ高い水準が維持されている。また、キャンパスが分散し、かつオンライン中心の学校運営となる中でも、きめ細やかな学生支援が行われており、学生の修学状況にも問題はない。第2次中期計画は拡大路線を鮮明にし、キャンパスの開設ならびに学群の移転などを進めてきた。21年度からは第3次中期計画がスタートするが、当面は足場固めに注力する方針である。これまでの投資による効果を最大限発現させ、競争力を高められるか注目していく。
  4. 基本財産の維持更新へ向けた資金の充足度は低位にある。23年度に向けて多摩キャンパスの整備が本格化し、有利子負債はさらに増加する見込みである。新たな施設構想が具体化した場合、格付に下方圧力が増すという認識に変わりはない。新執行部の下、今後は財務健全性を重視する方針を示している。予算統制の強化により収支の余裕度を高め、計画的な資金の積み立てと、優先順位を付けた施設計画が遂行できるかが問われる。