外部評価

本学園は、本学園が取り進めている教学面での改革や施設設備の充実策を含めて、学園経営における財務的な面での健全性を第三者機関の評価を受けることにより客観的に把握するとともに、今後の学園運営における一つの重要な指標として活用していくことを目的として、格付を取得しています。

継続的に第三者機関の評価による格付の結果を広く学園外に情報公開し、本学園の直接的な関係者の方々のみならず多くの方々に本学園を具体的にご理解いただくことは、本学園が「社会に対する説明責任」を果たしていくことにも繋がると考えています。

株式会社日本格付研究所(JCR)による長期発行体格付
「A」(シングルAフラット)見通し「安定的」を維持(2017.4.20)

学校法人桜美林学園は、2009年3月以来、株式会社日本格付研究所(JCR)による格付を取得しています。このたびレビューを行い次の通り格付が維持されました。

■格付対象

発行体:学校法人桜美林学園

【据置】

対象:長期発行体格付
格付 :A
見通し :安定的

【格付事由】

  1. 東京都町田市にメインキャンパスを置く桜美林大学を中核とする学校法人。幼稚園、中学、高校を含む全設置校の在籍者数は約1万人。大学は、リベラルアーツ、ビジネスマネジメント(BM)、健康福祉、芸術文化に、16年度開設のグローバル・コミュニケーションを加えた5学群体制。学群制やリベラルアーツ教育を始めとする特色ある教育体制は、高等教育界から高い評価を得ている。キリスト教主義の教育による国際的人物の養成を建学の精神に掲げ、語学教育や国際交流にも積極的である。
  2. 大学の志願者数は14年度入試を底に近年増加基調で推移しており、安定した学生獲得力を維持している。一方、複数の新キャンパスを始めとする施設整備に伴い、借入金は今後増加していく見通しである。ただ本学は、収容定員の引き上げによる収入増と、教員の適正配置などによる支出管理の強化により、債務償還原資を安定して確保する収支構造の構築を進めつつある。18歳人口が減少する中での定員増には留意を要するが、当面、キャッシュフロー・サイクルの健全性と財務安定性は保たれると想定する。以上を踏まえ、格付を据え置きとし、見通しを安定的とした。
  3. 大学の17年度入試の志願者数は10年振りに1万人を超え、各学群で前年を上回った。中高を含め入学者を安定確保している。大学は19年4月に新宿区と町田市に新キャンパスを開設し、新宿区にはBM学群(フライト・オペレーションコースを除く)、町田市には芸術文化学群が移転する予定である。各キャンパスの立地特性に応じた教育の展開と、その効果的な広報によって、学生獲得力を高めていけるか注目していく。またアドバイザー制度など、本学の特色であるきめ細やかな教育体制を、多キャンパス化に対応する形で改善していくことも課題である。
  4. 入学定員管理の厳格化の影響を受けるが、定員増に伴い学納金収入は増加基調で推移する見通しである。また、教員定数の導入などにより人件費は適切に管理され、一定水準の基本金組入前当年度収支差額を確保できるとみている。一方、財務面では、基本財産の維持更新に向けた資金の充足度が低位にとどまる中、新キャンパス整備や小中一貫教育校の新設、既存施設の建て替えなど相次ぐ投資計画が控えており、有利子負債は増加、かつ高水準で推移する可能性が高い。収支動向次第では財務リスクが急速に高まるため、投資の規模と内容の適切性を十分に精査し、優先順位を付けて対応していくことが不可欠である。