外部評価

本学園は、本学園が取り進めている教学面での改革や施設設備の充実策を含めて、学園経営における財務的な面での健全性を第三者機関の評価を受けることにより客観的に把握するとともに、今後の学園運営における一つの重要な指標として活用していくことを目的として、格付を取得しています。

継続的に第三者機関の評価による格付の結果を広く学園外に情報公開し、本学園の直接的な関係者の方々のみならず多くの方々に本学園を具体的にご理解いただくことは、本学園が「社会に対する説明責任」を果たしていくことにも繋がると考えています。

株式会社日本格付研究所(JCR)による長期発行体格付
「A」(シングルAフラット)見通し「安定的」を維持(2018.4.23)

学校法人桜美林学園は、2009年3月以来、株式会社日本格付研究所(JCR)による格付を取得しています。このたびレビューを行い次の通り格付が維持されました。

■格付対象

発行体:学校法人桜美林学園

【据置】

対象:長期発行体格付
格付 :A
見通し :安定的

【格付事由】

  1. 1946年設立、キリスト教主義の教育による国際的人物の養成を建学の精神に掲げる学校法人。東京都町田市にメインキャンパスを置く桜美林大学を中核とし、幼稚園、中学、高校を設置する。全設置校の在籍者数は約1万人。大学では、リベラルアーツ、ビジネスマネジメント(BM)、健康福祉、芸術文化、グローバル・コミュニケーション(GC)の5学群を擁する。語学教育や国際交流に積極的であり、学群制の導入やリベラルアーツ教育を始めとする特色ある教育体制は、高等教育界から高い評価を得ている。
  2. 大学の志願者数は14年度を底に増加基調にある。収容定員増に見合う学生獲得力を有しており、学納金収入は増加していく公算である。支出面でも、教育組織の改組再編を通じ、教員の適正配置を進める予定であり、人件費の抑制が図られるとみている。複数の新キャンパス整備に伴い、有利子負債は高水準で推移する見通しだが、償還財源を確保できる収支構造が構築されつつあり、キャッシュフロー・サイクルの健全性は保たれると考える。以上を踏まえ、格付を据え置き、見通しを安定的とした。
  3. 大学の18年度入試の総志願者数は約1万4千人と大幅に増加、実志願者数も増勢を維持している。入試方式の変更を始め、近年注力してきた入試広報改革の成果が表れている。大学は19年4月に新宿キャンパス(BM学群)、20年4月に本町田キャンパス(芸術文化学群)を開設する予定である。新キャンパスへの移転により、学群ごとに特色ある教育や研究を行える環境が整備される。各学群のブランド力を強化し、学生獲得力を高めていけるかが課題である。また、キャンパス分散が進む中で、キャリアアドバイザー制度を始めとするきめ細やかな学生支援体制を改善していけるかにも注目していく。
  4. 当面は新キャンパス関連費用が負担となるため、基本金組入前当年度収支差額の余裕度は低下する。しかし、予算統制は堅実であり、安定したキャッシュフローを確保できると想定している。一方、これまでの拡大路線によって、基本財産の維持更新に向けた資金の充足度は低い。小中一貫校の新設や既存施設の建て替えといった計画が新たに具体化すれば、想定以上に財務負荷が高まっていく可能性もある。活用度が低い保有資産の抜本的な見直しや計画的な引当特定資産の積み上げによる資金の確保と、優先順位を付けた施設計画の遂行が課題である。