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陳経綸中学・桜美林学園創立100周年記念「清水安三の教育思想」国際シンポジウム開催

2021年10月15日
学園
イベント
10月13日(水)、桜美林学園と北京市陳経綸中学(中国)において、「清水安三の教育思想」国際シンポジウムが開催され、150人を越える両校関係者が参加しました。このシンポジウムは、本学園の創立者清水安三が、1921年に中国・北京に創設した崇貞学園から数え100周年を記念したもので、ルーツを同じくする2校共同により、オンラインで開催されました。

陳経綸中学教育グループ張徳慶書記と桜美林学園小池一夫理事長の挨拶に始まり、張徳慶書記による「传承清水安三先生的办学精神 争办人民最满意的学校」、小池一夫理事長による「日本での清水安三の教育思想100年の実践」と題した基調講演が行われ、創立者・清水安三の思想が、今日の両校の教育現場にどのように生きているのか、「学而事人」の精神がいかに根強く引き継がれているかについて発表されました。
シンポジウム第1部では、「清水安三とその教育思想」をテーマに、桜美林大学榑松かほる名誉教授が「若き日の思想形成と崇貞学園での実践」を、陳経綸中学教育グループ程木昌初中等部書記が「将“学而事人”办学精神和传统发扬光大」を発表されました。
第2部では、「清水安三の教育思想と現在の教育」をテーマに、陳経綸中学教育グループ王苹副校長により「清水安三与当今教育思想」、桜美林大学畑山浩昭学長が「桜美林大学の現在と将来展望」、陳経綸中学教育グループ保利分校于永強校長が「清水安三教育思想与现代教育」を、桜美林中学校高等学校大越孝校長が「清水安三の教育思想と桜美林中学・高等学校教育」を発表されました。
最後に、畑山浩昭大学長は「同じ創立者を持つ学校として、原点から現在、未来の話をお聞きする中で、私自身も大変勉強になった。世界に広がっていく陳経綸中学と桜美林の卒業生たちが、それぞれの場で1人ひとりの学而事人を遂行することによって、社会を変えていけたら嬉しい。」と話し、陳経綸中学校 劉雪梅校長は「100年前の朝陽門で清水先生は貧しき少女たちに慈愛に満ちた心と学而事人というあつい愛の気持ちで、希望の光、あたたかい虹を照らした。そのときの清水先生の想いを忘れずに、人々が満足する学校、愛のある教育、存在感のある学校を目指して、今後も姉妹として共に発展していきたい。」と話しました。

本シンポジウムは、崇貞学園創立に至るまでの創立者の思想形成を掘り下げることからはじまり、学而事人が凝縮された崇貞学園の教育思想について考察がなされることで、両校に今も深く根付く創立者の愛の校風、そして多様性を持った愛の教育への成長へと、過去を再確認し未来を展望する機会となりました。

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学校法人桜美林学園 総合企画部 広報課
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