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「防災」テーマにした探究学習 桜美林高校生が防災訓練を体験

2023年02月09日
学園
お知らせ
2023年1月23日(月)、ロードサイドグラウンドにて、桜美林高等学校1年生向けの防災訓練を実施しました。現在、桜美林高等学校の1年生を対象とした授業では、「防災」をテーマとして取り上げ、1年間かけて課題学習や防災アンケートなどの調査を行い、探究学習に取り組んでいます。今回はその一環として、実際に災害が発生した際にどのように対処して行くのかを体験してもらうために防災訓練を実施しました。

また、今回の防災訓練は、単に授業の一環として高等学校での防災教育を行うのではなく、学園全体の防災に関する取り組みの一環として実施され、その実施運営には本学園の防災担当となっている学園職員が協力する形で実施されました。

今回の防災訓練では、3人の各防災担当職員から以下3つの訓練についてレクチャーを受け、実際に体験してもらいました。

・消火器を用いた消火訓練
・バケツリレー
・担架搬送訓練
消火器を用いた消火訓練
消火器を用いた消火訓練では、事前に学習した消火器の特性や操作方法を基にし、実際に消火器を操作してもらうことで、消火器の使用方法について理解を深めました。実際に消火器を使用した生徒たちは、操作方法を事前に学習していたものの、実際の操作や水の勢いなどに戸惑いながら真剣に取り組んでいました。
バケツリレー
バケツリレーでは、水の入ったポリバケツと30メートル離れたところに空のポリバケツを用意し、バケツを使って水を運びます。この訓練では、ただ単に水を移し替える速さだけではなく、なるべく疲れないように、またお年寄りから子供も参加することができるような方法をクラス全員で話し合ってから取り組んでもらいました。グラス全員で取り組むことにより、生徒たちはしっかりと意見交換をしながら作戦を練り、バケツリレーによる消火作業にはチームワークや事前理解が大切であることを学ぶことができ、火事の現場においてバケツを使用し、効率よく消火する方法を考えてもらう機会になりました。
担架搬送訓練
担架搬送訓練では、突発的に発生する災害において、身近にある資材(毛布や物干し竿)を使用して応急担架を作成し、傷病者を安全に搬送する方法や注意点などを学びました。生徒たちは事前学習において、応急担架の作成方法は事前に理解をしていたものの、実際に傷病者に見立てた訓練用の人形をいかに安全に担架に乗せ、搬送する作業においては、傷病者の重さに四苦八苦しながら搬送していました。

高校生にレクチャーを行う事業課 木下護さん

今回の防災訓練に協力した事業課の木下護さんは、「今回の防災訓練は、桜美林高校1年生を対象とした探究授業の一環として実施されたものです。しかし、学園に集う一人ひとりを災害から守るためには教職員だけでなく、学生や生徒達の防災意識を高めていく必要があることから、学園全体の防災担当部門として法人本部も企画や準備の段階から協力することになりました。限られた時間の中で300人以上の生徒達を一度に訓練するとなると、学園職員の協力が必要だったのではないかと思います。訓練資器材の確保一つとってみても、消防署や協力会社に協力をお願いする必要があります。今回、これまで自衛消防訓練等で培ってきたノウハウやネットワークを活用することで、良い形での連携や支援ができたのではないかと思っています。どうやったら高校生にわかりやすく防災を学んでもらえるかを高校の先生達と一緒に考え、実践した事で、我々も様々な気付きが得られ、とても勉強になりました」と今回の防災訓練を振り返りました。
本年は、関東大震災が発生してからちょうど100年となる節目の年です。また、地震以外にも気候変動に起因する自然災害が私たちの暮らしを脅かしています。いつ、どこで発生するかわからない災害に対して、どのように備えて、どのように対処するのかを考えておくことは、自分自身や大切な人たちを守るためにも必要です。本学園は、これからも学生、生徒、園児、そして全ての教職員が一丸となって安全、安心な学校づくりを推進するための取り組みを継続して行っていきます。

お問い合わせ先

学校法人桜美林学園 総合企画部 広報課
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